2020-11-23から1日間の記事一覧

単純な認識とその認識に対する私の認識、それをまた更に認識する私の外の他者の認識。この私の外の他者の認識は単純な認識と認識に対する認識が違うということに気が付いたときから発生する。いわゆる無知の知である。無知を自覚するのは私ではなく私の外の…

単純な認識。その認識に対する認識。しかし思考、思考と呼ぶのに値する思考は認識に対する認識をまた更に認識する主体の認識だと言える。ヴァレリーの若きパルクの己を噛む蛇を見ている我の意識である。それは私の中の他者の認識でもなく私の認識でもなく私…

人が普通自分が認識していると思っているその認識は純粋なそのものに対する認識ではなくそのものに対する認識の認識である。木の下に眠る猫を見る。それは純粋な認識である。しかし木の下に眠る猫を見ていると彼自身が気が付き意識するその認識、それは認識…

認識について

動物の怯え警戒という状態と人間の不安の違い。動物は訪れる可能性のある脅威そのものを認識し警戒しているのに対し人間は脅威そのものよりもむしろ脅威に曝された際の自分の状態について脅威、不安を抱く。簡単に言うならば不安に対する不安である。それは…