Ⅰ.夏 川のせせらぎが聞こえる 背の高い葦の壁に囲われた 大きな砂岩の祭壇の上に 横たわるひとりの少女 清潔に煌めく白い綿の服は 翼を休めた白鳥のように 長い睫毛の瞼を閉じて仰向けに 手足は力なく無防備な様子で 少女は蒼天へ昇った龍の火球 崇拝する彼…
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