接吻

僕は窓辺の薔薇で
君は窓辺の百合だった
二人のキスは禁じられ
だから二人は蜂を飼った
尽きることのない憧れに
苦しみ悶える二つの吐息は
青い空を自由に巡る
小さな蜂のなかで一つに
熊さえ殺す毒となる