すべての色が集まると白色になる。白は色の充溢であり飽和、色の自殺である。言い換えるなら、赤色であれ緑色であれ、色というものは白、完全な光そのものの欠損である。完全なものは目に見えない。感じ取ることができない。だから神は私の瞳に見えない。感じ取ることが出来ない。私が見てるのは欠損した神である。私が感じているのは神の亡骸である。神は完全で、しかし完全であることをやめた。だからきっとこの世界は存在しているのだろう。白が傷つき、色をつくりだすように。