科学精神とは或る対象の秘密を解き明かしていこうとするサディスティックな精神の態度であり、つまりその対象のことを正確に認識し消費していこうとする消費精神の態度である。近現代教育は真理を求めるその科学精神を基調としているので教育は自ずとサディスト及び消費者を造成し量産する。秘密を秘密のままに消費することなく対象をあるがままに見つめ続けるという態度はここで破壊される。一人の幼い芸術家詩人が抹殺される。代わりに何にでも意味をそれも絶え間なく求め続ける慌ただしい一人の飢えた消費者が誕生する。